「いつくしみ ふかき」
宗教主事 大橋和人
「いつくしみ ふかき」は、広く知られた讃美歌(さんびか)です。
1) いつくしみ深き 友なるイエスは罪 咎(とが)※ 憂い(うれい)
を とり去り給う
こころの嘆き(なげき)を 包まず述べて
などかは 下ろさぬ 負える重荷を
(なぜ おろさないのか? 下ろしましょう)
3)いつくしみ深き 友なるイエスは 変わらぬ 愛もて 導き給う
(みちびいてくださる)
世の友 我らを 捨て去る 時も
祈りに 応えて いたわり給わん
(優しくご大切にしてくださる)
※「咎(とが)」 ①法律上(道徳上)、当然責められてよい非行。
②あやまち。 【広辞苑】
国語辞典によれば、1番の「咎(とが)」とは、「法律上・道徳上、当然責められてよい行為」とあります。それは「人間」にとって、という意味があります。
3番には、「世の友 我らを捨て去るときも」とあります。1番も3番も(人からの)「咎(とが)め」、「捨て去る世の友」にたいして、「イエスのいつくしみ」が対(つい)をなしています。人として生まれ、「世」の中にありながら、